凸凹プレート

斬新な発想と3D加工技術で
文字が浮き出るプレートを製作

金属プレートで個性的な表札をつくろうと考えました。写真上のプレートは、同じ材料でも加工方法によって見え方が変わることに着目し、文字を浮かびあがらせることにしました。下のプレートは、細かい加工にこだわって文字を浮かび上がらせました。

製作DATA

  • 使用技術/金属切削
  • 素材/アルミ17S
  • 加工日数/約1日(加工のみ)
  • 使用設備/縦型マシニングセンター

工程

刃物を平行に走らせて
斜めに見せる技術

1.
まずCAD-CAM(3D)でモデリングデータを作成します。上のプレートのベース部分は右斜め下に模様が走り、文字の部分は左下に向かって模様が走って見えるようにプログラムします。

ここが技ありポイント!

上のプレートは模様が斜めになっているので、刃が斜めに走っていると思うのでしょうが、実は刃先は平行に走っています。3D CADでデータを作成する際に凹凸のデータを作成。データをもとに歯を平行に動かしながら、上下の運動を加えることによって凹凸のある模様をつくっています。下のプレートも同じように歯は平行に動いています。

2.
アルミ17Sの20mmの板を、6φのボールエンドで削っていきます。
3.
大まかに削った時点で、文字周辺の細かい部分を1mmの刃物で削って文字を浮かび上がらせます。
4.
クリームで約1時間、磨いて光らせます。
5.
浮き上がる文字が特徴の個性的な表札が出来上がりました。

使用設備

縦型マシニングセンター
(オークマ)438V (900 × 400)

縦型マシニングセンターは設計図面に描いたデータと同じ方向から加工できるので、今回のように平行かつ上下に動く加工に適しています。

私がつくりました

製造部/北島
「3Dのプログラムを作成するのが一番大変でした」
お問い合わせフォームで
24時間受付いたします!