樹脂の透明オブジェクト

これが日新マジック!
宙に浮かせた状態で作る
樹脂のオブジェ

樹脂(ポリカーボネイト)を使って、日新産業のロゴの「N」をかたどったオブジェをつくろうと考えました。この加工の最大の課題は、曲面が多いこと。特に樹脂の加工は、大きなひずみや、ゆがみ、反りが発生しやすいので、しっかりと固定しておく必要があります。さて、どのようにして、きれいに仕上げたのでしょうか。

製作DATA

  • 使用技術/樹脂加工、磨き
  • 素材/ポリカーボネイド
  • 加工日数/約1日
  • 使用設備/マシニングセンター、
    丸のこ盤

工程

当社独自の方法で
樹脂を固定して精密に加工

1.
CAD・CAM(3D)で作成したモデリングを作成します。
2.
ポリカボネートのブロックを四角い型枠をはめ、マシニングセンターにセットします。
 

ここが技ありポイント!

固定をしっかりとセットできるように、当社独自開発の特殊素材を用いました。これによって精度の高い曲面加工が可能になります。

3.
当社が独自に開発した素材を流し込んで固めます。すると、プラモデルのパーツを支えるツメのような状態になり、型枠の中で樹脂の部分が固定されます。
4.
まずは片面をロゴの形に削り出していきます。
5.
片面が終わると、素材をひっくり返し、反対側も同じようにロゴの形に削っていきます。
6.
両面を削り終わると、なんと!オブジェが宙に浮いているような状態になります。
7.
カットして整えると、ロゴが出来上がります。
8.
次に、磨きをかけていきます。今回はサンドペーパー240番→1000番→2000番と徐々に目の細かいサンドペーパーを使っていきました。
9.
最後に薬品を蒸着すると、透明に光り輝く美しいオブジェが完成!

使用設備

マシニングセンターFANUC等
AE-65 1000 x 10000

素材をテーブルの上に固定し、回転軸の先端に取り付けた回転工具の刃先で精密に切削していくマシンです。今回の加工は平面が少なく、ひずみが出やすいので、寸法精度、フレ精度に細心の注意を払い加工しました。
※参考動画はこちら

私がつくりました

製造部/堀之内
「曲面の加工は難しいので、固定する方法の考案に苦労しました」
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