サマーシーズン到来!!
呼んでもいない夏が来ることに辟易している男、HYです。
この時期に降る雨は打ち水の如く気温を下げてくれるので雨降らないかなぁと窓をチラチラ見ることが増えました。うだるような暑さの中で雨が降り始めると映画「ショーシャンクの空に」の主人公の様に天に向かって両手を仰ぎたくなりますね~。
火照った体に冷たい水をかけられると涼をとれることは人類誕生以来共通の認識だと思います。まぁあの映画の主人公は別に火照っていたわけではないですが…
では金属製品はどうでしょうか?
…私も無理やりな導入だと思いますが少々お付き合いください。
弊社には様々な設備があります。その中でもマシニングセンタと呼ばれる設備では切削工具(エンドミル、ドリル、バイトなど)が製品に接触し、金属を切削していきます。
そうすると切削中に摩擦や塑性変形(形が変わって戻らない変形)によって大量の熱が発生します。これにより、工具や加工対象物の温度が上昇します。
人間も痒い所を掻きむしると摩擦でほんのり熱を帯びたりしますよね。そういった現象がマシニングセンタの中でも起こっています。
人間でしたら自分の意思で行為は止められますし形が変わるほど掻きむしる事はあり得ません。しかしマシニングセンタは対象物を別の形状に変更する以上そうはいきません。形が図面通りになるまで加工し続けねばなりません。
とはいえそんな加工を続けていると過熱状態になり加工精度や材料の性質に悪影響を及ぼす事は間違いありません。加工物だけでなく工具にも悪影響が…
そこで水溶性切削液(切削水)の登場です。
マシニングセンタ内では加工物に切削液をかけ流しながら加工しています。
継続的に切削液をかけることによって工具と加工物の過熱を防ぐことができます。
火照った体に水を浴びせることで涼をとる人間と一緒ですね。
他にも切削液のメリットは多岐に渡ります。
例えば切削液には潤滑効果があり工具と加工物の摩擦を減少させます。これにより、工具の摩耗を抑える事が出来て寿命が長くなります。
他には加工中に排出される切削屑を洗い流してくれる役割もあります。もし切削液をかけ続けていないと切削屑が工具や加工物に付着して作業がスムーズに進まない可能性があります。また、切削屑が溜まると工具や機械の動作に悪影響を及ぼすことがあります。
つまり切削液は冷却、潤滑、洗浄の役割を果たしてくれる重要なアイテムということですね!
今回は切削液についてお伝えしてみました!
切削液はマシニングセンタで使用されていますが、弊社にはマシニングセンタが多数稼動しています!
弊社で動いているマシニングセンタの記事も書いていますのでよかったら覗いてみて下さいね~。
それでは夏をどうすれば生き残れるのか不安でいっぱいHYでした~!